【邦画】「それ ~それがやって来たら…(2018)」感想【ネタバレあり】

映画
引用:©2017 NSW/コピーライツファクトリー
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ナズドロビア~。

U-NEXTにあった「それ ~それがやって来たら…(2018)」を見たんで感想書く。異常な程のパチモン臭がプンプン漂ってきやがる作品名で、どう考えてもリメイク版ITを意識というかパクってんだろうなって事が丸わかりなんでいっそ清々しいまである。

引用:©2017 NSW/コピーライツファクトリー

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簡単なあらすじとか

女性2人の引率と子供6人の計8人程で人気のないキャンプ場に訪れた主人公一行が、そのキャンプ場に潜んでいた謎のピエロ野郎に次々と襲われていくってのが主な展開。

子供たちの中に問題起こした生徒が数人いてちょっとしたゴタゴタがあり、そこでゴタついた相手がピエロの正体だろなんて思って見てたら全然そんな事はないんだぜ!って割と衝撃展開も。ピエロあいつ結局何なんだよ。

画面が全体的に暗く個人個人に尺割いたりもされないんで、登場人物たちがまとめて雑に処理される様は見ていて何とも言えない虚無感を味わえる事だろう。子供の半数は何か知らんがまとめて処理された。

上映時間が60分と明らかに短めなため尺足りなかったんじゃないかと思いきや、無駄なシーン結構多かったんでむしろ60分でも長いまである。60分だから俺はまだ見れたけどこれに30分程尺が追加されて90分とかなってたらおそらく途中で見るのをやめただろう。60分だからこんな内容でも見れた。

視聴した感想

冒頭即ネタバレで大体の展開が分かってしまう

本作は小林って女性が親友の女性と子供数人を連れてキャンプ場に行くとSATSUJINKIがいてあら大変って物語なんだが、まず初っ端この小林って女性がニュースでSATSUJINKI扱いされており、さらに被害者の子どもたちってワードまで飛び交うため生存者が丸わかりの親切仕様になっている。

オイオイオイ、オイオイオイオイ。

実際こういった作品の展開は見る前の時点である程度予測が付くものだと思うが、まさか子どもたち全員お亡くなりってそんなレベルのネタバレ冒頭で噛まされるとは思わねぇんだわ。最後どうなるか気になってるってだけの人は見る必要ないんじゃないか?ちなみにこの小林って女性は最後の方で結局ピエロにKOROSAREます。(ネタバレ)

小林役の女性は演技悪くないんとちゃう?相方の女性は声の癖が強い

冒頭の男性ニュースキャスターが少し滑舌怪しめでその後一言程喋る看護師も正直「ん?」と思う感じではあったが、その後小林役の女性が思い出し絶叫するシーンでこの人は演技いいかもしれないと思わせてくれ、その後の演技でも特に滑舌に難があったりそもそも棒読みだったりもせずで期待値を大分超えてくれた。

動画配信サイト等で作品の説明を見てもらえれば分かる通り、邦画ホラーでありがちなアイドルを主役に置くという謎采配が本作でも行われており、小林役の女性が何でもSKE48所属との事。

制作時点で所属していたのか既に元メンバーだったか分からないが、今までいくつか見た邦画ホラー出演の女性アイドルたちは大体が棒読み某演技って印象だったため、本作もその辺はあまり期待していなかったが予想を遥かに超えた演技力で個人的には良かったと思う。

相方の女性は声癖強すぎて下手ではないんだろうけど何か違和感ある~って印象受けたわね。背丈も子どもたちと変わらない下手したら恵体女子の方が大人に見えるまであるんで、ちょっと老けた子供と普通の子供がいるみたいな状況に思えて大分違和感あった。

こういう作品って子供役の方が演技良くなーい?

邦画ホラーに限った話ではないかもしれないが、とりあえずのイメージとして特に邦画ホラーは子供役の演技が割と良くて逆に大人の演技がクソって場合が多い気がする。

本作でも子供役は年齢を加味したとしても十二分に及第点を超える演技であり、逆に大人側が大体棒演技っていつもの邦画ホラーだった。特に少ししか出番がないようなモブ役がひどすぎる。子供が亡くなったパッパもっと迫力出せオラ!ころしてやるーころしてやるーころしてやるからなーあ~~~!(小声やや高音)

どう考えてもワイセツ目的の変態

女性2人と子供数名のパーティーが宿泊するコテージを遠くから呼吸荒めで監視する推定ピエロ。ずっとハァハァ言ってるからどう考えてもワイセツ目的な変態にしか見えない。

実際変態は変態でも人をOKASU変態じゃなくて人をKOROSU変態なわけだがあそこまで呼吸荒くせんでもね。遠くから誰かが見てるって演出するならもうちょい抑えて何なら無言に近い方がまだ雰囲気出るんじゃないか。

重要な場面大体画面暗くて何起こってるか分からん

本作はホラー映画って事で画面がある程度暗いのはしょうがないと思うが、いくら何でも画面が暗すぎて何が起こってるか分からんのよね。重要そうなシーンは大体夜なんでとにかく見えない。

特に最初のターゲットを襲うシーン何かマックロクロスケ過ぎてあかんて。雰囲気とか関係なしに電気消して見た方がまだ見やすいまである。視力落ちちゃ~う。

SATSUJINピエロは何かキャラ作ってる感じあって悪くないね

本作はSATSUJINピエロがキャンプに来てる子供+引率の人らを次々と葬るのがメインシナリオだと思うが、そのピエロのメイクとか動きとか不気味なピエロってキャラをちゃんと作ってる感じあってそこは良かったと思ってる。

暗闇であんなの見かけたら間違いなく驚くし何ならおしっこ漏らしちゃうかもしれん。人気のないキャンプ場でふと視線を動かすと暗闇にピエロって状況、生きてる最中遭遇したくないシチュ上位に食い込むんじゃないか。知らんけど。

上映時間60分しかなくて結構サクッと見れる暇つぶし映画としては悪くないよ

ぶっちゃけ面白い映画ってわけではないんだが、上映時間が60分しかないって点が個人的には気に入ってる。同じクソ映画だとしても60分のクソ映画と90分のクソ映画とでは見終わった時の虚脱感みたいなんかなーり変わるからね。

ただピエロの正体が途中登場した人間とかじゃなくて、何かよく分からん幽霊とかそういった類の生き物だったってのはちょっと腑に落ちん気はする。あいつが犯人か?って思わせるための演出で途中ころしてやる~のおっさんシーンとか入れたんだとは思うが、結局あのおっさんもアカギで言う所の浦部タイプだったって事なんだね。本物のSATSUIを持てない偽物よ。

ま~とりあえず言える事としてはよく分からん存在となったみさきちゃんがクソって事だけは間違いない。子供の頃小林引率が自分を助けず逃げたから不幸にしてやるって理由、どう考えても逆恨み以外のナニモンでもなかったってのがね。

実際母親が連れて来た男のせいで大変な事になってるのは同情の余地あるかもしれんが、その後ピエロが登場した時「私だけ不幸なのは気に食わねぇから私以外の連中全員不幸にしてやるぜぇ!」みたいな事言ってなんやかんやノリノリでSATSUJINに加担する擁護しようのない程にクズな人間性。

父親と1億歩くらい譲って主人公小林をKOROSUのは仕方ないとしても、それ以外の楽しそうな人間も許さねぇって思考に陥るから結局生きてたとしてもどっかで何かやらかすタイプと見た。日本では人助けなんてしちゃいけないんだ。(極論)

といったところで「それ ~それがやって来たら…(2018)」の感想はこれで終わり。上映時間が60分ってのとふくよかな男子の演技が思いの外良かったって二点だけは評価に値するって事で。

ナズドロビア~(締めの挨拶)。

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